江別市は、明治から戦後まで建築材としてのレンガを生産し、北海道の開拓を支えてきました。江別市内には現在も小学校やサイロ、民家など400棟以上のレンガ建築物があり、レンガの生産量では日本一です。2004年には北海道遺産として「江別のれんが」が北海道遺産にも選定されています。
江別在住で、江別が大好きなОさまファミリーは家を建てる際、江別の工務店・船木建設に「江別産レンガで家を建てられますか?」と相談することから家づくりをスタートさせました。
■江別のレンガを外壁に施した家
地元産のレンガを使った家に住みたかったというOさんご夫妻は、自邸の建て替えで長年の夢をかなえました。
外壁は職人が1個ずつレンガを積み上げました。鉄分を豊富に含む土を使って焼き上げた江別のレンガは、独特の赤みがかった色と優れた耐久性が特徴です。
■レンガ貼りのキッチンカウンター
リビングルームでくつろぐOさんご夫妻。船木建設さんの提案で、ドアや収納の扉は天井までの高さがあるハイスタッドに統一しています。フローリングは天然銘木突板のフロア材を選びました。
窓はなるべく広く、多めに設けたいとリクエスト。道路に面した壁には高窓が3枚並んでいます。
対面キッチンの前面造作にもレンガを積みました。外壁に使ったレンガの色は「焼過(やきすぎ)」。こちらは、より落ち着いた色合いの「還元(かんげん)」を使っています。
自然が大好きというOさんご夫妻、千歳川をのぞむ方向に大きな窓を設けました。
横に3つ並んだコンロが使いやすいと、奥さまがお気に入りのキッチンカウンター。食品庫も設置しています。
ダイニング側の壁はヒノキの羽目板板張りでナチュラルなテイスト。
和室は可動間仕切りになっています。壁面にぴったり寄せ全面開放することができます。
ウォークインクローゼット付きの寝室も1階に設けました。
ユーティリティーとバスルーム。すべてのスペースをゆとりのある広さにししました。
トイレは車いすが入れるバリアフリー構造。換気扇を備えた喫煙室も設けています。
階段スペースには縦に3つの窓、そしてスケルトン階段にすることで玄関ホールに明るい陽射しが差し込みます。
■遊び心のあるクロス、スマートな収納
2階はカラオケなどを楽しむ趣味の部屋です。川に向かって大きな窓を設けているので、四季折々の光景も眺められます。
娘さんが高校生のときに描いたという素敵な絵も。
北欧カラーでまとめた壁をよく見ると、木々のなかにムーミンを発見。遊び心のあるクロスがさりげなく部屋に溶け込んでいます。
2階にはもうひとつ、息子さんの部屋があります。
趣味の楽器から上着までしまえるように、壁一面に収納を造作してもらいました。
■提案から施工のクオリティに満足
「ここからオジロワシも見えるんですよ」と窓からバードウォッチングを楽しむご主人。建て替え前の家では寒さに悩まされていたそうですが、新しい家はLow-Eトリプル樹脂サッシを採用、床下に設けた放熱器から家全体を温める床下暖房方式で「半袖でもいいぐらい。とても暖かいですよ」と喜んでいます。
「船木建設といえば、江別では“ごまかしません!”のキャッチフレーズで有名」と笑うOさんご夫妻。当社担当の佐藤とは、建て替え前の家で部分リフォームをお願いしていた時からのお付き合いです。
「前のO様邸は総2階でしたが、ご夫妻は基本的に1階だけでも暮らせる家をご希望でしたので、今回は2階部分を小さくする新築プランをご提案しました」と佐藤。
おふたりもこう話します。「私たちもこだわりがあったので、佐藤さんには繰り返しプランを作ってもらったり、打ち合わせも何十回としてきました。こちらの考えが二転三転することもありましたが、佐藤さんは本当によく対応してくださったと思います」。
船木建設は、最初から最後まで一人の設計施工管理者が担当者として建て主の要望を踏まえた家づくりを行います。「ハイスタッド仕様の建具も、キッチンをレンガ貼りにすることも佐藤さんの提案。出来上がってみると、室内の造作建具も予想以上のクオリティで驚きました。レンガ貼りにできたことも含めて本当に満足の家です」。旧宅からのお付き合いなのでアフター面でも、船木建設で安心というOさんご夫妻です。